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2008年8月 5日 (火)

ようかい。

我が家の台所には窓があり、外の通路に面している。台所の窓からは来客や周囲の入居者が見渡せる。
当然、周りの部屋も似た造りなので部屋の中が見渡せよう。もちろんマナーで誰も見ないが。


私が小粋な鼻歌混じりに家事を熟していた8時の出来事。
部屋には私の手元から奏でられる包丁のリズム、スピーカーからVersaillesの新譜、私の鼻歌が賑わいでいた。

そこに女性の囁きが混じった。

Versaillesには女性の囁きはない。もちろん私は独居の男だから部屋に女性はいない。


近所の来客と思い、家事を継続した。

再び囁かれる女性の声。

確かにさっきより近い。
ふと顔をあげた私は驚愕した。


台所の窓の向こうに、ぼんやりとした中年女性の顔だけが浮かんでいる。


恥ずかしながら悲鳴を軽くあげた。


よく見れば顔以外もある。光の加減で見にくいだけで。

女性は消え入りそうな声で私に募金への協力を訴えてきた。


まっとうな勧誘ならインターホンならせばいいのに。。。


私は胡散臭さを感じ、丁重かつ紳士的にお断りをした。


女性も粘らずすぐに帰っていった。


しかし怖かった。当分の間手が震えた。

夢に出てきそうで寝るのすら躊躇われる。しかし眠い。

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