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2006年9月29日 (金)

りはびりなんみん。

ここに来てリハビリ外来ができなくなった事に対しての報道をよくみます。
この問題は今年の4月にさかのぼって説明が必要なんです。厚生労働省は、昨年度末、各医療機関にリハビリの保健点数算定上限について通達しました。ようは、リハビリの保険がおりる限度日を指定してきました。
しかし、その報告書は内容が曖昧であり、毎日言っている事が二転三転するお粗末なものでした。リハビリを継続できると思った患者が次の日できなくなってる事もあったんです。。。そんな中で、法案は施行されました。
もちろん医療機関からは『患者切り捨て反対』『リハビリ軽視反対』の声が出て、もめたんですが国のごり押しで各医療機関も方針を変えつつ対応しました。

医療保険の算定ができないってことは、病院としては収入が減る訳です。もちろん実費負担を患者に求めれば、収入は保たれますが、1割負担の患者がいきなり10割負担なんて不可能です。値段が10倍だし。

病院としても、スタッフを面倒見てる訳だし、赤字覚悟なんて奇麗事はいってられません。大病院では外来リハビリを中止する所が増えました。

しかし、施行されて間もない頃に、国は少し意見を変えてきました。『医師の診断で回復の見込める場合に限って上限を超えての算定が可能』つまり、医師の一筆でその患者のリハビリは永遠に可能となったんです。

医療機関はまた大混乱。。。それまで算定できないと思われた人がいきなり算定可能になるんだから。。。しかし、大半の病院は外来の再開には至りませんでした。

ちなみに算定上限は脳卒中で発症から180日、整形外科疾患で発症から150日です。今年の4月以前に発症の人は4月1日を起算日とします。

ここで、不思議な現象が起こったんです。この『4月1日を起算日とする人』に回復期リハビリテーション病棟に入院の患者が含まれなかったんです。そのため、回復期リハ病棟入院患者は発症日が起算日として算出されました。3月31から4月1日をどの病棟で過ごすかで、リハビリの期限が大きく変わってしまうんです。
例えば、同じ1月1日に発症した患者(Aさん、Bさん)がいます。2人は順調に回復し2月末回復期リハ病棟に転床したとします。しかし、3月30日、Aさんは突然の熱発で内科病棟に転床しました。しかし、熱はすぐ治まり4月2日には元の回復期リハビリ病等に戻りました。そして、5月1日、めでたく2人は退院となりました。この2人の起算日なんですが、Aさんは4月1日は内科病棟の入院患者なため、起算日は4月1日です。リハビリ外来の終了日は9月28日となります。しかしBさんは、4月1日は回復期リハ病棟なため、起算日は発症日の1月1日です。よってリハビリは6月1日で終了となります。約3ヶ月の違いが生じるんです。更に、11月1日に発症、4月1日を回復期リハ病棟で過ごした患者は、180日の期限は4月30日ですが、10年前に発症した人で4月1日を自宅で過ごした患者は9月28日までリハビリ可能です。

説明が長くなりました。すみません。

このように矛盾だらけで始まった法律、僕たち医療従事者は当時から異論を唱えてましたが、国もマスコミも無視。施行されて半年経った今頃、国民をあおるようにマスコミが騒いでます。
しかも、マスコミは『医者に捨てられた患者、リハビリ難民』として演出してます。事態はそんな簡単で明確なものではないのに。。。

マスコミは記者やディレクター、スポンサーの影響で意見を言いますから、正確な報道とは限りません。いい加減国民も賢くなって、マスコミの行動をチェックしないと。。。

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