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2006年8月25日 (金)

うれい。

週に一回訪問に行く患者Aさんは、普段は温和な人で、自らの事を多く語ろうとしない80代の男性です。その彼が嬉しそうに数日前の事を語りました。

数日前、Aさんのもとに数人の友人が訪ねてきたそうです。Aさんと友人は半世紀以上の付き合い。戦時中支那に共に進攻した仲間だそうです。

しかし、嬉しそうな顔が次第に憂いに支配されていきます。

大戦中、支那に居た事は語ったものの、それ以外を人に語る事が無いAさんはおもむろに当時の軍の事を語りました。

Aさんが語った事は、教科書では語られない当時の軍の事情でした。
そして、彼は最後に言いました。
『今の若い人は、すぐにあの時を悪く言う。最近じゃ天皇陛下のメモまで出てくる。当時、護りたかったのはこんな国や天皇だったのか。。。』

あの時の国民は、確かに国のために命を賭して戦いました。沢山の犠牲が出たのも事実です。今の日本はそんな犠牲となった軍人、民間人の上に成り立っている事を忘れてはならない。そんな気がします。

しかし、今の日本マスコミはこぞって当時の日本を悪に仕立てます。国民も何となくそれを支持します。
支持の理由は想像がつきます。日本には外交、消費税、介護。。。様々な悩みを抱えています。元を正せば政治=国が原因です。国に対して漠然とした不満感がたまります。そんな時、国を否定し、意見をしっかり言えるモノを大衆は支持します。逆に国を護ろうとする意見は減ります。親の世代、学生運動という形で共産主義がはやりました。今は戦争否定派。どっちも反国家、反体制。左翼です。もちろん、こんな簡単な理屈だけじゃないけど、一因ではあると考えるんです。

当時の日本人が命を賭して護りたかった国。造りたいです。犠牲となった方々に胸を張れる社会。造りたいです。ちなみに誰でも靖国行けるとかくらいのはなしじゃなくて。

今の日本を憂う、一人の老紳士。その哀しみに触れた午後の訪問リハビリでした。

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